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【語りの梗概】
北谷長老(ちゃたんちょーろう)というのはね、その人も坊主なんだ。また、黒金座主(くるがにじゃし)という者は、忍術家であったので、他人の妻の所に忍んで犯していたそうだ。忍術をかけてやるので、人は知らないんだな。そんなことをやるという話があるんだ。そこで、北谷長老というのは、その人も坊主なんだが、黒金座主の悪事をあばくために、自分の妻を占わせにこの黒金座主の家に行かせたんだ。そして、占いを終えて、北谷長老の妻が席を立とうとしたら、大雨が降ってしまってな。それで、北谷長老の妻は、帰れなくなってしまったそうだ。そこで雨宿りしている間に、黒金座主が忍術をかけてこの北谷長老の妻を犯してしまったんだ。それでも知らないんだ、女は、忍術をかけてやられているから。そして、北谷長老の妻は、雨が晴れたんで帰って行ったんだ。妻はりっぱに髪を結ってから行ったんだが、後の髪が乱れていたそうだ。それで北谷長老は、いよいよこれは、忍術でやられたなと分かったんだ。それで、それから、北谷長老が黒金座主を斬ろうとするんだが、黒金座主は術をかけては、逃げ逃げしてな、後には七回目に、斬ったとか、北谷長老が。そして、それから、黒金座主は、魔物になってしまったという話だよ。黒金座主は忍術家だったからやっかいだったって。