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宜志富紹長さんの語り

源河の夫振岩(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

昔は、今と変わって、親同士が相談して無理にでも夫婦にしたって。それで女が夫を嫌っていたので、今度は両方の親兄弟たちが相談し、是非とも妻にさせるつもりで、ピクニックみたいなことをさせたんだよ。みんなは、サバニから行ってね、舟で、冬の寒い日に。そこに行って遊んだが、その夫婦二人は、そこに置き去りにして、他は全員帰ってきたって。そしたら、海を泳いで帰ることもできなかった。冬は非常に寒いのだから。でも夫にはたくさん着物を着せてな、綿入れを着せて、女はそのままだったよ。それで冬は寒いが、男は暖かそうに寝ていたって。女は、着のみ着のままだから、かぶるのは無いし、もう寒さをこらえきれずに、ついに夫のかぶっている綿入れを一緒にかぶって、そこで寝たんだ、夜中。さあ、二人は若いのだから、それで結ばれて、それから夫婦になったという話だ。両親の知恵で結ばれて、二人が夫婦になったという話だったよ。

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