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【語りの梗概】
王様が恩納の万座毛においでになった時に、臼太鼓(うしでーく)でおもてなしをしたのだそうだ。それで、王様が万座毛においでになると、「ああ、こんなに大きな野原もあるのか。これは万人でも座れるな。」とおっしゃったそうだ。そういうわけで万座毛と名前が付いているんだと。万人の人の万と、座るの座るだよな。毛(モー)は原っぱのことだから、万座毛と名前が付いたという話。それで、その時の臼太鼓の時に、恩納ナベが歌でね、「風(かじ)ぬ声(くい)ん止(とう)まり 波(なみ)ぬ声(くい)ん止(とう)まり 首里(すい)天加那志(ていんじゃなし) みゆんちゅ拝(うが)ま〔風の声も止まれ 波の声も止まれ首里の王様の お顔を謹しんで拝みたいものだ〕」と詠んだ。ご気嫌伺いましょうねという意味で、この歌を詠んだらしいよ。あの広場に恩納ナベの石碑があるよ。私たちがフィリピンに行ったころ、祟りが出てね、ここ恩納の村の若者ばかりが死んでしまった。それで、その時の村長たちとか物知りの人々が、これは恩納ナベの祟りがふりかかってきているからといって、石碑を建てることになったんだ。恩納ナベを偲んで、祭るために造ってあるらしいよ。この石碑が建ったので、今のように見に来る人が多くなったよ。