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宜志富紹長さんの語り

女と長芋(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

芋は女が洗うでしょう。この男は草を刈っていたそうだ。川がすぐ近くにあったので、男は芋を洗っているのが見えるところで草を刈っていたわけさ。すると、女がアダンのほうに行って、芋で自分を慰めているのをね、男は見たらしいんだよ。翌日、もう昔は芋ばかり食べていたから朝食を食べる時にね、男は、「私は長芋は食べない」と言って、丸い芋は食べるが、この男は、長い芋は全部選んでよけてね、長芋は女のものに入れたものだからと相手に感づかせるためなんだね、「私は長芋は食べない」というのは男の言葉なんだ。すると、この女は男の言葉は一回しか聞いていないらしいが、気がついて、「あの人はきのう私がやっていたのを見たんだ」と気づいて、「もうあなたの妻になるから、人には聞かせないでくれ」と言って、それでこの男の妻になったそうだ。夫婦になったはずよ。男はうまいことやったわけさ。

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