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【語りの梗概】
勝連の人夫たちに勝連バーマが、「さあ、お前たちは行って豆腐買って食べなさい」と言って、全員に、めいめいで豆腐を作って売るからな。そして、昼食を食べる時に芋は持っているから、おかずに豆腐を買って食べていると少したつと、勝連バーマーは勝連の大将だから、むちを持って、「お前たちはまだ食べているのか」と、皆をたたく真似をしたそうだ。その人夫たちは、豆腐は食ったがまだお金は払ってないんだ。これも年寄りの豆腐屋を損させているんだな。本当にたたいてはいけないが、「まだか!」と急にむちを持って、勝連人夫を全員たたいてな。たたかれるのは恐いから豆腐の代金を払わずに、彼等は逃げたんだ。これも勝連バーマーの知恵なのだそうだ。本当は、この豆腐をただで食べさせる考えでな。このしわざは、勝連バーマーはむちを持って、その人夫たちをこらしめるまねをして打つと、彼等は逃げるわけだ、痛いから。逃げて、豆腐の代金を踏み倒しているわけなんだ。銭は五十文(一厘)も使わないでおかずを食べさせているんだ。