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国頭村の猿長者の語り

上原ミツさん(国頭村字安波)

上原ミツさんは、1894年11月15日に国頭村字安波で生まれました。聞き手は、沖縄口承文芸調査団の宮里さんと田場さん、1978年4月29日の記録です。

【しまくとぅば混じり】

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【語りの梗概】

神様がみすぼらしい姿をして、金持ちの家に宿を乞いに来たが断られる。次に貧乏人の家に宿を乞うと「敷物もないけれども」と言うが神様は「それでもよい」と宿をかりる。すると神様が「鍋を借りてきてそれに湯を沸かしなさい」と言う。貧乏人は隣りの金持ちの家に行き、鍋を借りてくる。その湯を浴びると貧乏人の家人は色白く若返った。

金持ちは貧乏人が鍋を返しにきたときに若返りの理由を聞き、自分もそうなりたいと神様を連れてくる。同じように浴びると金持ちの家の人は猿やねずみになって逃げて行く。

それで神様が貧乏人を金持ちの家に移すと、猿が毎日家にやって来て「私の家だ」とうるさい。神様が石を焼いておくと猿はそれに座って尻を焼いた。

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