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国頭村の猿長者の語り

金城ナベさん(国頭村字与那)

金城ナベさんは、1891年2月1日に生まれました。聞き手は、沖縄口承文芸調査団の金城さんと長嶺さん、1974年8月9日の記録です。

【しまくとぅば】

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【語りの梗概】

火正月をしていた貧乏人のところに神様が泊まりに来た。その家には子供もいない、ご馳走もないので隣の金持ちの家に行くように言う。しかし金持ちは泊めてくれないので是非泊めてくれという。貧乏人は火正月でよければ泊まってくださいという。神様はナベを火にかけるようにいい、少し薬を入れると素晴らしいご馳走ができる。また湯を沸かして浴びなさいという。その通りにするとすっかり若返ってしまう。

二人が若くなったのを見た隣の金持ちが、神様の後を追い、同じように若水を出してほしいと頼む。その湯を浴びた金持ちたちは猿になってしまい、山へ行く。その後、金持ちの家には貧乏人が住むようになる。猿は家を返せとやって来るが、庭の石を焼いておくと、そこに座って尻を焼いてしまう。

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