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国頭村の猿長者の語り

伊地カメさん(国頭村字半地)

伊地カメさんは、1892年3月8日に国頭村字半地に生まれました。カメさんは、この話を話し上手の祖父母から聞いたそうです。聞き手は、沖縄口承文芸調査団の辺土名さんと乾さん、1974年8月10日の記録です。

【しまくとぅば】

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【語りの梗概】

貧乏人と金持ちがいた。天から神様が乞食の姿で降りてきた。金持ちの家に行ったが泊めてくれなかった。貧乏人の夫婦のところに行くと泊めてくれた。神は朝になってから湯を沸かさせた。その湯におじいさんとおばあさんが入ったら若返った。鍋に米を少し入れると増えた。

金持ちが若返った夫婦を見て、自分たちも真似て神様を呼んで湯を沸かさせて入る、と彼らは猿になっていなくなった。

貧乏人の夫婦は、金持ちの家に住んだ。すると猿がやってきてうるさいので、石を焼いておくと、そこに猿が腰掛けて尻が焼けた。それから猿の尻は赤くなった。

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