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仲里亀千代さんの語り

呉屋主(しまくとぅば・共通語混り)/

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【語りの梗概】

沙汰んならん呉屋スーの話。昔貧乏者の家では娘をジュリ(芸妓)売りし、親達はそのお金で生活していた。呉屋という優秀な学生がいた。彼の優れた学問に仲間はねたんだ。ある日、仲間が「今晩、私達と一緒に花ずみに酒宴に行こう」と誘う。だが彼は「来て行く着物もない冬ですら夏物しかない」と断るが、着物を貸してもらって行く。花ずみでは酒を片手にジュリを抱えていた。すると彼はここで評判の美人のジュリに訳を話一晩でも相手になってくれと頼むと、理解してくれた。「着物も捨てさせ綺麗なのに着換えさせ、そこで一晩遊んで行きなさい」とジュリは言う。呉屋はジュリに訳を話して、早く帰ろうとするが、ジュリは「今晩は泊って行きなさい」と言う。呉屋は「こんな立派な所に寝ることはできない」と一晩中ひざまずきしていた。ジュリはアンマー(妓楼の女将)に彼の勉強の手助けをしたいと申し出て、アンマーと一緒に呉屋を訪ねて行き、昨日の出来事を話す。それからアンマーとジュリは彼の勉強の加勢をし、着物も上等な着物を持って来て試験も合格する。

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