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仲里亀千代さんの語り

天人女房 銘刈子(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

男が、銘刈川で7尺もある女の髪を見つけ、川を上がって行くときれいな女が泳いでいたので、女の羽衣を高倉に隠す。10年、20年も経ったある日、子供が羽衣を見つける。女は、「ナナヌンチャチャ 枕並びてぃ 七才産し子言つ事に アンマが飛び衣 今がヒヨシに飛び立たん 七才産しコ祝女になり 五才産し子 按司になり」と言って羽衣をまとって飛び立ってしまった。
ところで、勝連城の娘が年頃になると、あちこちから嫁入りの話があるが、誰とも結婚する気になれずにいた。ある日、身なりの汚い若者がやって来た。娘はその若者に一目ぼれし、どうしても彼を結婚したいと言う。親は悩むがついには結婚させる。そして、娘が若者の家に来てみれば家は囲いだけで天井からは月夜が寝ていて見えた。雨が降ればしたたか雨漏りしたが、娘はその家に満足した。だが不思議なことにこの貧乏の家の仏壇の花瓶や金であった。娘が、そのことを話すと、夫はこんなものなら畑にもゴロゴロしていると返事した。すぐに畑に行ってみると、確かに金がゴロゴロしていた。この若者は普通の人間ではなく、神の子だと思い、二人は一生懸命働き金持ちになった。

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