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語り一覧

仲里亀千代さんの語り

新里いく太郎(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

今から130年前、宮城に背丈は4尺5寸しかない新里いく太郎という小さな男がいた。無学であったが、知恵も勇気もあることで部落の中心人物であった。ある日、首里赤田の武士が、農民の研究に来ていたそうだ。その研究のたびに「士族だ」といばり、勝手なことばかり言って農民を困らしていた。誰も嫌な思いをしていても何も言えなかったが、新里いく太郎が「貴方がたのお話は良いことではあるが、こちらにも農作物を作るという研究があって、それは貴方がたに研究をしてもらうための物ではないので、畑については任せてくれ」と言った。武士たちは、それ以来、おとなしく皆と仲良く研究をしていった。

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