沖縄伝承話データベース

東村の猿長者の語り

前田カマドさん(東村平良)

前田カマドさんは、1894年10月10日に大宜味村字白浜で生まれました。カマドさんは、少女時代に子守をしていた時「ムンアーセー」(物合わせ)といって子守り仲間と昔話を出し合ったそうです。聞き手は、沖縄口承文芸学術調査団の照屋寛信さん、玉城さん、松本さん、1979年8月4日の記録です。

【しまくとぅば】

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【語りの梗概】

(むかしてぃーちぬあんどー)、貧乏人の老夫婦がおり隣りには金持ちが住んでいた。その貧乏人が火正月をしていると精霊が来て「若くなるのとお金とどっちがいいか」と尋ねるので、老夫婦は「若くなりたい」と答える。すると精霊が「湯を沸かしなさい」と言う。その湯の中に薬を入れ老夫婦が浴びると17、8才の若夫婦になる。

それを聞いた隣の金持ちが精霊を呼び戻す。そして同じように湯を浴びると男は鼠に女は猿になった。

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