西銘ウトさん(東村高江)
西銘ウトさんは、1904年6月5日に東村高江で生まれました。聞き手は、沖縄口承文芸学術調査団の知花さん、1979年8月2日の記録です。
【共通語】
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【語りの梗概】
貧乏なおじいさんとおばあさんがいた。炭焼き人は金持ちだったので、米を借りに行くと「貧乏者が米を食べるのか」と言われる。貧乏人が何もないので火正月をしているところに白い髭のおじいさんがやって来る。そのおじいさんが薬のようなものを入れると御飯が炊けた。それを食べているとおじいさんがいなくなる。そのおじいさんは今度は炭焼き人のところに行き「おまえたちは心が悪いから」と言って猿と烏ともう一つは忘れてしまったが、それらに変えてしまう。猿や烏は逃げていく。その猿が「自分の家を返せ」ということで毎日家にやって来る。それで神様がこのおじいさんたちに教えて、猿の座る石を焼くように言う。それで焼いた石に座った猿は尻が焼けて赤くなった。それ以来猿は来なくなった。