沖縄伝承話データベース

東村の猿長者の語り

翁長ナヘさん(東村有銘)

翁長ナヘさんは、1907年8月3日に東村有銘で生まれました。ナヘさんは、子供の頃から昔話を、お爺さんやその友人たちから多く聞いて育ちました。お爺さんの家には、隠居した年寄りたちがよく集まって昔話を語り合っていたそうです。ナヘさんは、その老人達の中に入って煙草盆の火種の交換などの走り使いをしたと言います。同じ有銘の饒波ナベさんの四代前のお爺さんの「饒波の爺さん」が、尚秦王の側医者だったこともあり、老人たちは唐話を多く語り、唐のことを「唐親国」と呼んで親しんでいたそうです。 聞き手は、沖縄口承文芸学術調査団の又吉さん、1979年8月3日の記録です。

【しまくとぅば】

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【語りの梗概】

おじいさんとおばあさんがいた。そこへ神様が降りて来て若くしてあげようと言う。この水で風呂に入ると若くなるというので入ったら若くなった。隣の家の人は猿になり、おじいさんとおばあさんの家の前の石に座った。その石を焼いておくと、猿はその石の上に座った。それで猿の尻は赤くなった。

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