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【語りの梗概】
ブナガイともいう。喜如嘉でのこと。昔は山仕事だったので、芋を風呂敷に包んで山仕事に行き、その弁当を木にかけていた。すると毎日、誰かに盗まれた。男はこれは誰のしわざかつきとめないといけないと思い、手を休め隠れて見ていた。すると、人間の格好をした小さいものが出てきて食べたので、それをつかまえ、「お前が盗んでいたか」と聞くと、「私が盗んでいました」と言い、「そのおわびに、あなたの仕事である材木を私が運びましょう」と言ったので、背の低いお前にできるかと言うと、「だいじょうぶだ」と言い、里まで木を運んだ。それから二人は仲良くなって、一緒に夜、魚取りに行くようになった。しかし、ブナガヤはティヤチャー(蛸)だけは取るなと約束して魚取りをしていた。男は人間でもないものと友達になってはいけないと思うようになり、ある時、蛸をとってブナガヤにひっつけた(するとブナガヤは逃げ)二人は別れた。喜如嘉の方にその木で造った建物が残っている。