城間カメさん(西原町棚原)
城間カメさんは、1914年7月29日に西原町棚原に生まれました。カメさんは、この話を子どもの頃お爺さんから聞いたそうです。西原尋常小学校を卒業後、サトウキビの栽培に従事し、結婚して大阪に移り、戦後棚原に戻ったそうです。
【しまくとぅば】
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【語りの梗概】
よく聞いてねぇ、貧しい人と金持ちの人がいたって。金持ちの人は欲張り、このまた貧乏者は正月や大晦日に鍋で作って食べるのを、分からん。それで、このお金持ちの人が、この貧乏者を馬鹿にして何も貸さなかったって。そうしたから、天からお爺さんが下りていらっしゃってね、貧乏者の方に、「鍋を借りておいで」と言って、この金持ちの人とところに、借りに行ったから、「何で、貧乏者が何を作って食うのかね」と、大変ワクワクしていらしゃったってね。だから、このお爺さんが、「とぉさ、これの中に、水入れないさい」と言って、薬を垂らしたから御飯もできるし、お汁もできるし、何もかもできて、これを食べて、そして、翌日これで顔を洗ったから若返ってね。そしたから、この鍋を返しに行ったから、「貧乏者は、何を煮て食べたのかね」と話をしてるようなんですよね。そしたから、「このお爺さんは、どこに行ったか」「ああ、今もそこにいるんだよ」と言ったから、「そんなら、私たちもしてください」と言ったから、「お前たちは悪があるから、あの猿になれ」と言って。それから、またときたまこの猿が来よったってよ。そしたから、「庭の方にある黒砥石を焼いて置いておけ」と、このお爺が教えてよ。そしたから、時分になるとね、この猿は来て座っていたってよ。貧乏者が金持の人なっているさね。そしたから、この猿は、尻の赤くしているのは、この黒砥石の上の方に座ってからとの話は聞いた覚えはありますよ。