沖縄伝承話データベース

西原町の猿長者の語り

玉那覇ツルさん(西原町我謝)

玉那覇ツルさんは、1923年3月10日に西原町我謝に生まれました。ツルさんは、この話を学校の先生から聞いたそうです。聞き手は、沖縄口承文芸調査団の大嶺ますみさんと新垣加代子さん、1981年6月14日の記録です。

【しまくとぅば】

※Flash Playerがインストールされていないと、正しく再生できない場合があります。

【語りの梗概】

金持ちのおじいさんとおばあさんがいた。隣には貧乏なおじいさんとおばあさんがいた。ある年の夜、神様が金持ちの家に泊まらせてくれるよう頼むが断られ、貧乏人の家で泊まった。

朝になると神様は貧乏のおじいさん、おばあさんにお湯をわかし、あびるように言うと、たちまち17、18歳の若さになった。又、神様はあと一つの鍋にお湯を沸かせ、その中に薬を入れるとごちそうが出来た。

それを見た金持ちのおじいさんは不思議に、自分も若くなりたいと帰った神様の後を追いかけお願いした。すると金持ちのおじいさんの家族は皆、お湯であびると猿になった。

神様は若返った貧乏のおじいさん、おばあさんに金持ちの家で暮らすように言い、暮らすようになった。山に逃げた猿は元の自分の家に来ては「ここは自分の家だから、お前達は出て行け」とさわいだ。困ったおじいさんおばあさんは神様に相談し、軒下にある石を焼くよう教えられた。焼いた石に座った猿の尻が赤くなった。それ以来猿は来なくなった。その後、おじいさんおばあさんは幸せに暮らした。

>>  猿長者 TOP