沖縄伝承話データベース

西原町の猿長者の語り

城間カメさん(西原町棚原)

城間カメさんは、1914年7月29日に西原町棚原に生まれました。カメさんのわらび名はカマ―、西原尋常小学校を卒業後、農業に従事し、戦時中は糸満市(高嶺村)で過ごし、戦後はふたたび農業に従事したそうです。聞き手は、沖縄口承文芸調査団の宮城昭美さん、赤嶺直子ん、山城和子さん、1988年8月13日の記録です。

【しまくとぅば】

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【語りの梗概】

宗元寺にお金持ちと貧しい人が住んでいた。大みそか、お金持ちの人は御馳走をたくさん作り食べていた。貧しい人は火をたいて年を越していた。すると、天からおじいさんが降りてきたのでお金持ちの所へナベを借りに行った。ナベでわかした水で顔を洗うときれいになった。大金持ちはなぜ貧乏人がきれいになったのか不思議であった。大金持ちは貧乏人をバカにするので犬や猿にかえられてしまった。その後、貧乏人が金持ちになったので猿や犬になった金持ちが庭にやってきて鳴いていた。おじいさんが「クルト石を焼いておきなさい。」というので言われた通りにおいておくといつものようにやってきた猿は、その石に座ってしまい、お尻を焼いてしまった。その時から猿のお尻は赤くなり、庭に来なくなった。貧しいからと言って意地悪をしてはいけない。(クルト石とはセメントを作る石で、山原の屋部にたくさんある。)

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