沖縄伝承話データベース

西原町の猿長者の語り

久高友信さん(西原町上原)

久高友信さんは、1918年7月28日に西原町上原に生まれました。友信さんは、この話を奉公先で聞いたそうです。友信さんのわらび名はカマデー、戦時中は内地で過ごし、昭和21に沖縄に戻りました。聞き手は、沖縄口承文芸調査団の比嘉久さん、1982年2月18日の記録です。

【しまくとぅば】

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【語りの梗概】

昔、年の夜になると、沖縄どこでも豚肉を食べる。それで金持ちの人がいて、豚をまるごと殺してぜいたくしているところへ、神様が乞食になって「泊らせてくれませんか」というと「年の夜に人を泊めるか」といって泊めなかった。そして、今度は貧乏人の夫婦が暮らしているところに「泊めてください」というと、夫婦は火をたいてながら「私たちは火正月だからとなりの金持ちの家に泊まってくれませんか」というと「いや、私も同じ火正月がいいからあなたの家に泊めて下さい」といった。

それから神様は「おまえたちは何が欲しいか」ときく。夫婦は「私達は若返るのがいい」と言った。「そうか。」と若水で湯を沸かせて、風呂に入れてやった。すると若返った。

そして夫婦は金持の家に行ってあいさつをしたので、金持ちは、「私たちも若返ろう」と神様がその家を出て行くのを待っていて、「私たちも若くして下さい」と言った。

神様は「ああそうか」と石をやいてすわらせ、「よし、この石の上にすわりなさい」といってすわらせた。そしてすわったので、この人達は赤猿になり赤尻になった。

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