沖縄伝承話データベース

西原町の猿長者の語り

与那城勲さん(西原町安室)

与那城勲さんは、1916年4月24日に西原町安室に生まれました。勲さんは、この話を子どもの頃にお母さんから聞いたそうです。聞き手は、沖縄口承文芸調査団の比嘉久さんと宮城邦子さん、1981年6月14日の記録です。

【しまくとぅば】

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【語りの梗概】

年寄りの神様がとめてくださいといったら、金持ちの家はとめなかった。隣の貧乏人のおじいさんおばあさんのところへいって「とめてください」といったら「私たちは貧乏人で何もない人ではあるが、家もきたない、このような所だが、気にならなければとまっていきなさい」といってとめた。

朝起きたら、とまった人が「お湯をわかしなさい」といって浴びさせた。するとおじいさんもおばあさんも若者になった。

隣の金持ちのおじいさんおばあさんは「あの人たちはこんなに若くなっている。めずらしいですね、じゃあ私たちもあの人をつれてきて若くなろう」と考えた。そして「どこの方へ行きましたか」と聞いて、走っていってひきもどしてきて「私たちも若くしてくれ」といった。神様は、「あなたたちも若くならなければなりませんか」といった。「はい」といったので、やはり神様であるので「じゃ、おふろをわかしなさい」といった。「浴びなさい」といって浴びてみると、たちまち猿になった。

この猿になったおじいさんとおばあさんは、若返ったおじいさんとおばあさんをうらやましがって門の石にすわっていたという。神様がこの石をやいておきなさい」と教えたので、若返ったお爺さんとお婆さんは、それをやいておいた。そうしたのでそこへ座ろうとした猿はやけどして尻が赤くなったという。

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