沖縄伝承話データベース

アカカナジャーはイモが好き

語り手は伊平屋村我喜屋の仲川ウシさんです

私が小さいまあ四つ五つぐらいなるときに、お母さんと一緒に畑に行ったんですけどね、モー(野原)みたいなところが、ちょっと畑の側にあったさあね。私が「あっちで遊ぶよ」って言うたら、お母さんが、「あっち行かないで、こっちお母さんの所に来なさい。」って言うもんだから、「なんでなの、あっちで遊ぶよ。お母さんが芋掘っているうちはあっちで遊ぶよ」と言ったら、お母さんは、「そっちはアカカナジャーが来るからね、こっちお母さんのところ来なさい来なさい」って言うもんだから、「そうねー。」って、私はお母さんが芋掘ってるところに座り通ししてましたよ。それで、お母さんが後で話ししてくれたんです。今はそんなのはいないけど、昔はね、親が芋を掘りに行ってバーキに入れているうちにね、アカカナジャーが真っ裸になって、男の子みたいにそのちんちんはって来よったらしい。そのアカカナジャーが、あっちの芋、こっちの芋とかじるだけかじって。ほんで、もうアカカナジャーが帰るときは、知らんふりして帰したそうですよ。

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