アカカナジャーの仕返し
語り手は伊平屋村字前泊の末吉熊助さんです
小さい時、山に行って薪を拾ったり草を刈ったりするときは、「ウスクガジュマルのシィ」がアカカナジャーの住まいであるから気をつけなさいと言われていた。アカカナジャーはキジムナーとも言う。ある人がアカカナジャーと友達になって、夜、「いざり(漁)」に行くと、アカカナジャーが「魚は獲っていいが蛸(シガイ)は獲るな」という。しかしこの漁師はシガイを獲ってしまった。アカカナジャーは約束を破ったと怒り、先に帰って漁師の家に行き、この漁師の子どもの目を抜いておったという伝説がある。アカカナジャーは魚を獲ると魚の目玉だけとって食べ、残りを漁師にやっていた。
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