沖縄伝承話データベース

大城常造さんの語り

大里鬼(しまくとぅば混じり)

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【語りの梗概】

あれ、大里に鬼がおったそうですよ。その鬼は、昔は、便所に行くときに、豚便所といって、豚小屋に行きおったって、そのときに、だ、この鬼が、自分の、妹、妹に、お前の、尻を見て笑う者がおるよぉと言ったら、そんな殺してくれといったら、自分の家の豚を殺して食べたそうですよ。この鬼が、そして、そんときの、これは、もういつも、馬鹿なことばかりするから、殺してやろうと言ってな、殺してやろうと言って、アー、アーサを沢山取ってきて、それをからからぁぐわぁなして、皆、非常に細かいの取って、お神酒、ちゅ、ちゅくってそれをくれた後から、お神酒を沢山飲ませてから、腹一杯だって、腹を切ら、切、切って死んだそうですよ。それから、また後から、この鬼は、ウーヌ葉を食べてから直ったそうです。その湿布で、さくざんも、こっちからまた逃げてって、新川に西側の、岩の中に隠れておったら、そっ、こっちから、また、首里の方に行って首里の、これ、るぅんちがや、おっ、鬼、しっ、二人兄弟だから、これ、口をどお、口で、これ何するもんかっちゃ、ムーチー食べるもの、あのまた、下のものはなんかと言ったら、その鬼食わい口と言ったら、怖がって、後ろ後ろに歩いて、したら、淵端で、この、鬼落ちてって、けし、死んだそうですよ。 それであっちの、つい、兼城の、鬼餅といって、しょんでから、ムーチーはしっ、始まったそうです。

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