沖縄伝承話データベース

萩堂盛樽さんの語り

台湾の魂(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

宮古から上納を首里に納めるために船を出したが、嵐に会い、台湾に着いた。台湾はその頃、まだ人を喰っていた時代であった。船頭は太って体格がいいのですぐに連れて行かれたどうなったのか分らなくなった。残った人達は、そこで長いこと待たされていると、娘が人の肉を料理したのを持って来た。その娘は優しく「この肉は食べてはいけません。食べたら牛になりますよ」と教えた。

そのうち宮古の男の1人とこの女と好きあうようになった。宮古の人達が殺されそうになった時、女が事情を話し、夜のうちに船を出して食糧を入れて逃がした。

ある無人島に着くと、みんな島に上がったように歩き、またその後姿のまま戻った。それで台湾の人が来て、浜の足跡を見て、皆島にいるんだと思い島に上がったうちに、宮古の人達は台湾の人達が乗って来た船を宮古の船に繋ぎ、宮古に帰った。台湾の人達は浜でじたばたしていたが、後の祭りであった。宮古の人達は3ヶ月間かかりやっと宮古に着いた。

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