沖縄伝承話データベース

萩堂盛樽さんの語り

真玉橋の人柱(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

真玉橋は王国時代に架けた橋であるが、この橋は架けても架けても架からなかった。易者に聞いたところ、この橋は七色元結をしている女を生き埋めにしないと建たないといった。浜川親方という人が、この橋の責任者であったが、沖縄中を捜しても七色元結をしている女がいない。それでそう言った人なら分るだろうと、その女を調べると、この女が七色元結をしていた。それでこの女が連れて行かれ橋の下に埋められた。この女には一人娘がいたが、遺言に「人より先に物を言うな」と言い残した。この娘が浜にいるのを首里の侍が見て一目ぼれする。そして家に帰り、「自分はどこどこにいる娘で口がきけない娘だが嫁にしたい」と言った。親達は「口のきけない女を嫁にするのは反対だ」と言った。男は娘の所に行き、「私はお前に想いをよせているが、お前が物を言わなければ私はここで死ぬ」と言った。そこで娘は「私は親の遺言で物を言わなくなった」と歌を歌った。それで今までの事情を話し、娘は男の嫁になり幸せに暮らした。

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