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【語りの梗概】
クヮンティン王は武士であり、ウヮーサー王は大武士だが、知恵は浅かった。ウヮーサ―王はウヮーサ―をしていた。豚を殺して、その肉はタライに入れて300斤の石で蓋をしていた。クヮンティン王は1日に千里も走る馬に乗り、その馬に喰わせるため「肉を売ってくれ」と行くと、ウヮーサ―王の母親だけしかおらず、母親は「タライは300斤の石で蓋をしているので、私に開けることができないから売れない」と言う。「私に開けることができたら売ってくれるか」と言うと、「貴方に開けることができたら売りますよ」ということになった。クヮンティン王は長刀の先で300斤の石を落として肉を買い馬に喰わせると走り去った。ウヮーサ―王が山から帰り、「このタライは誰が開けたか」と尋ねると、母親はクヮンティン王のしたことを話した。ウヮーサ―王は日に千里も走るので、クヮンティン王の後をついて行き、「お共させて下さい」とお共をし、「長刀を私に持たせて下さい」というので、持たせてやった。すると、ウヮーサー王はクヮンティン王を後から切ろうとした。クヮンティン王は知恵者で太陽が東から上がると馬は西に向けて走らせ、太陽が沈みそうになると馬は東に向けて走らせた。それでウヮーサ―王の影を見て、「そのようなことはするな」と言った。ウヮーサ―王は知恵がないので、クヮンティン王の後にも目があると思い、それからは切らなかった。それからウヮーサ―王は馬より一先を歩くので、クヮンティン王はこれの飛毛を抜かなくてはいけないと考え、宿で一緒に寝ている間に飛毛を引き抜いたので、それからは馬よりも後になった。だから「人の飛毛を引き抜くと身体が弱くなる」という、人の命を作っているのは飛毛であるともいう。