沖縄伝承話データベース

萩堂盛樽さんの語り

蝙蝠の双心(共通語)

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【語りの梗概】

鳥の仲間と獣(けもの)の仲間が喧嘩したそうです。喧嘩したら獣の仲間が勝ちそうになったからねえ、蝙蝠は、「私は顔は鼠に似ておるから、獣の仲間だ。」と言って、獣の仲間に入ったそうです。そうして、獣の仲間がまた負けそうになったから、「私は羽根があって飛ぶことができるから、鳥の仲間だ。」と言って鳥の仲間に入ったそうです。そうして、獣の仲間と鳥の仲間とが仲直りしたから、この蝙蝠はどっちの味方でもないから、獣と鳥が、「友達(どぅし)話(ばなし)しよう。」と言っても、蝙蝠はどちらにも入れないから友達から離なされてねえ、昼はものを食べに歩くことができないで、夜、餌を捜しに出ているそうです。その時から蝙蝠は昼は出ないそうだ。

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