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【語りの梗概】
今でも、仲順はあまり水のないところだから、昔は水に困っていたんでしょうね。昔、タッチ井戸(カー)があったところは、荻道との境界のところで、そこに穴があいていたって。そして、あるとき、仲順の人がその小さい穴から犬が濡れて出ようとしているのを見たから、「そうだ。きっとここに湧き水があるじゃないか」と毎日そこの穴を掘って大きくしたら、その穴の中から水が出て来たりしたので、「あっ、ここは水があるようだ」と言って、そこを浚ったから、そこから水が流れたんです。これがタッチガーの始まりですよ。