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【語りの梗概】
今でも、仲順はあまり水のないところだから、昔は水に困っていたんでしょうね。昔、タッチガー(井戸)があったのは、荻道との境界のところで、そこに穴があいていたって。そして、あるとき、仲順の人がその小さい穴から犬が濡れて出よう出ようとしているのを見たから、「そうだ。きっとここに湧き水があるじゃないか」と毎日その穴を掘って大きくしたら、穴の中から水が出て来たので、「ここは水がある」と言って、そこを浚ったから、そこから水小が流れたんです。これがタッチガーの始まりですよ。そこは荻道との境界だったから、水が少ない仲順はそこを荻道から買って、水道を引いたんです。仲順の部落の水道は、昭和三年ごろにこのタッチ井戸から水を引いて出来たんです。那覇が水道を引いたのは昭和五年ごろですから、仲順の水道は、沖縄で一番最初の水道だったですよ。