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【語りの梗概】
仲順の吉嶺の上の前筋森(メーシジ森)に、大層な強力者がいたって。メーシジ森は字有地で、上の方は赤土で下の方は粘土だが、赤土はその強力者が遠くから担いで来て、土を積んでいたってよ。その頃は車もなくてよ、遠くから担いで来て比嘉の為勝の側辺りの森へ積んだのさ。今では道で削られて半分になったが、すぐ上の土は赤土で下は粘土だよ。今、あそこに道は通っているので、やっぱしどれくらいまで赤土かは自然に分かるのさ。あそこの中心は、昔は字のもので、周りに上ヌ安里や大田の土地があったよ。あそこではまた「八月ヨーカビー」に、遺念火を見に行ったり、「十月の稲の種取り祭り」のときにも、昔はあのメーシジ森に集まってしたんだよ。またそのときは相撲を取ったりもした。