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【語りの梗概】
ある所に夫婦がいて男は死にそうになっていた。「どうしてあんたはこうなっているのか」と妻が言うと、「あんたはきれいだから私が死ぬと夫を持つだろうと思うと私は死ねない」と女に言った。そして、「あんたの顔が悪くなったら安心して死ねる」と言ったので、妻はカミソリで自分の鼻を切り落してしまった。すると夫は安心して病気も治り生きた。そして新しく妻を迎えたので、最初の妻はいろいろ苦労して心臓が悪くなった。すると、夫とこの女は薬だと言って、先の妻に毒を飲まし殺してしまった。そして5寸釘を足に打った。殺されたこの本妻が、逆立ちしてこの夫婦の所にやって来たので、二人はお守りを家中に貼った。すると道を歩いている人と、この逆立ち幽霊が出合い、「どうしてあんたはこのように幽霊になったのか」ときくと、その幽霊は、毒を飲まされ釘を打たれたことなどを話し、「二人を殺そうと思うのだが、神札があるので殺せない」と言ったので、この道で会った男は、「それなら私が取ってあげよう」と言って、その家の神札をはずした。そのため、あの二人は逆立ち幽霊に殺された。何でも、めぐり灯籠の中に幽霊はいたそうだ。