沖縄伝承話データベース

与那城カマドさんの語り

粟国観音(しまくとぅば)

※Flash Playerがインストールされていないと、正しく再生できない場合があります。

【語りの梗概】

子供が病気になったので那覇に出た。すると天の人に出会い、「あんたは病気ではない」と言われた。そして、「港の右側にヒムン(碑文)があるから、これを起こして立てて拝みなさい」と言われた。帰ってきてみたらアダンの側に石があった。言われたとおりその石を起こして立て拝んだら、その子は健康になった。また、那覇に出た。天の人はクェーターグ(肥やしを入れる桶)の側に座っていた。一度会っていたのでお互い顔見知りであった。「子供も健康になりました」とあいさつした。粟国から来た人は、この方を田舎の人と思って、この道に来てみた。やはりこの方はハルヤードゥグゥー(田舎のはずれ)に座っていた。神様だから粟国の人たちが歩くのを後ろからついて回っていたのではないかと思う。そして、このことが話題になり、今日のような家(観音堂)を建てて祀ってある。あの石に書いてある文字は、アメリカ字で書かれている。石がどこから流れてきたのかは分からない。(粟国村字浜の粟国港付近の観音堂にまつわる話)

>>  与那城カマドさん TOP