沖縄伝承話データベース

与那城カマドさんの語り

大歳の客(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

ある正月の晩、神様が夫婦のところに来て、「あんたたちは正月なのにどうしたか」ときくと、「お金もないので火正月をしている」と答えた。そこで、この神様は、何かを持ってきて、米やおかずを出したので食べた。その貧乏人が、「どうしてこのように何でもあるのか」ときいたので、神様はわけを話した。また、今度は神様が、「金持ちになりたいか、それとも若くなりたいか」といったので、「若くなりたい」と答え、湯を沸かしてそれを浴びると若くなった。すると隣の金持ちが、「どうして若くなったのか」ときくので、話してあげた。それで神様を連れてきたところ、神様が同じようにきいたので、「若くなりたい」と答えると、湯を沸かすように言われ、湯を沸かして浴びると余計に年をとってしまった。それでこの金持ちの夫婦は、「あんたたちは若くなったのに自分たちは年をとった」と言った。だから欲張ることはいけないことである。

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