※Flash Playerがインストールされていないと、正しく再生できない場合があります。
【語りの梗概】
ミルクとシャーカが争いになった。シャーカは知恵者で、年寄りになるとすで返って(脱皮して)若返った。蟹、えび、ハブ、蝉はシャーカの味方になった。その頃、ミルクは人間だけが味方だった。シャーカは味方が多いためミルクに勝って、この世はシャーカの世になり、シャーカの思うままになった。ある日、シャーカはすべての生き物たちを集めて目隠し、この世から火を隠してしまった。そしてミルクに、「さあ、賭けをしよう。あんたが火を見つけたらあんたの勝ち。火を見つけられなければ負けだから、どこかへ行きなさい」といった。ミルクは承知した。ミルクは生き物たちを集めて火の在り処を聞いた。でも、だれも分からない。すると羽の下にある目で火を隠しているの見ていた蝉が、徳の高いミルクに、「シャーカは木と石に火を隠した」と教える。それでミルクは木と石から火を取り出して、それを人間に与えた。そしてシャーカに、「火を見つけたから私の世だ」というと、シャーカは、「約束だから出て行くが、自分の味方の生き物たちだけ、すで返させる(脱皮させる)がいいか」という。ミルクが承知すると、シャーカは人間にはすで返れないようにして逃げ出した。それでシャーカはこの世からいなくなり、シャーカの味方のハブ、えび、蟹、蝉は脱皮して若返るようになった。人間は年を取ってもすで返ることが出来ず、死ぬようになった。その代わり子どもが生まれるようになった。