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【語りの梗概】
その時のウフトゥチという役職は、占い、またある程度の病気の治療をするのが任務だったらしい。ある年のある時に王様のお子さんが生きるか死ぬかの大病にかかった。その時にウフトゥチを呼んで「これはどんな具合だ、ウフトゥチよ、お前が解釈してくれ」と頼んだ。すると、「これは人に呪われている」とウフトゥチは答えた。「それならどうしたらいいか。」というと、「これは私が祈願をしたら治ります」と言ったので、その通りに祈願したら、その翌日から良くなり、病気は治った。だが、王の臣下たちは「こいつをここに置いたら自分たちの首も危い。どうにかして(役職から)のける方法はないか」と協議した結果、ある臣下が、「それなら私にいい考えがある。さあ、これを解き明かさせてみよう」と鼡を一匹箱の中に入れた。そしてウフトゥチに、「この箱の中に入っている鼡は何匹か解き明かしてみなさい」とに言うと、「三匹です」と答えた。そして箱をあけてみると一匹しかいないので、「大変だ、これはうそつきだ」と王様に告げた。そこで、王様はみんなにいわれる通りに「こいつを生かしてはいけない」と処刑場の安謝に連れて行けということになった。そうしたら、その後で箱を開けてみると、鼡は子供を産んで三匹になっていた。「今の命令を取り消さないといけない」と処刑を取り消そうとした。その時代は、御城から安謝がみえたらしい。そして「その処刑はまちがっている」と旗を振ったら、安謝の役人たちは「まだ処刑をしないのか、早くやれ」という合図だと思い、ウフトゥチを処刑してしまった。それで王様は、罪の償いとしてその人に「ムクタウフトゥチ」という名を与え、地位、俸給をだして、「これは、私たちを守るために処刑されているから。と玉御殿の入り口に守り神として葬られた、という話。