沖縄伝承話データベース

比屋根定知さんの語り

モーイ親方 一吹煙草(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

モーイ親方は(読谷村)楚辺寒水川の出身で、親子で三司官になったという人で、親子ともすぐれた人であった。モーイは明け方から夕方まで煙草ばかりを吸って、馬鹿のような格好をしたらしいが、親に呼ばれて「モーイよ、お前はもう少し煙草をへらして学問に身をいれなければならない。お前は煙草が多いから一日に三吹きずつ吸いなさい」と言われた。「それじゃ、親の言いつけだからそうします」とやったらしい。そして、普通のキセルではなく(特別に)大きなキセルを注文して(煙草を吹く)。そうすると隣り近所から「ヌーハ殿内は火事だよ」とみんなさわいだらしい。調べてみたら、モーイが煙草を吸っていた。「人をさわがせてはいけない。タバコをこんなにけむたくしないで吹きなさい」と言われた。そこでモーイは、「タバコを吹く時は煙が出るものです。煙の出ないように吹きなさいと言われてもできますか。」といった。

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