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【語りの梗概】
勝連バーマは、昔の勝連村バーマウッチだが、とても知恵があって武勇も達人で、公から尊敬されていた。ある時、沖縄に長雨が続いた年があったらしいが、その時に公儀が薪物に困ってしまって「どうしたらよいか。」と吟味した結果「ああ、これは勝連バマウッチ言いつけるとあの人は何でも知っているのでまず、あの人を呼んでさせてみよう」と合議の結果、呼ぶことにした。そして、「薪がないので、みんなも使う薪と御殿内にみんなが使う分をどうにかしてくれないか」と言うと、バーマは、「これが簡単な用事です。それなら木を切って呼んで下さい」と行って、国頭で、家の柱になる木材をそれを切り出した。それから字のみんなにはからって、家の弱っている柱を入れかえて、その入れかえた柱はみんなムラ家に集めた。字の人も喜んで、古い柱をみんなムラ家に集めて、これを「ージ(公事)の御用だから、みんなそれぞれの長さに切って割ってたきぎにできるようにしなさい」と言った。みんな喜んで、古い柱を薪にして出して、それで王様からほうびをもらって「おまえはいい具合にみんなが不自由するところをこのようにしてくれてありがたいことだ」とお礼をいわれたという話。