沖縄伝承話データベース

比屋根定知さんの語り

渡嘉敷ペーク 碁うち(共通語)

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【語りの梗概】

渡嘉敷ペークは知恵があったので王様に愛されていた。昔は王と臣下はやかましく、礼を尽くさなければならなかった。それで王は何をやっても面白くなかった。しかしペークは特別で、普通の人なら碁うちの時でも一つ打っては三歩退って拝んではまた打つので面白くなかった。ペークは互角に相手をした。ペークは碁を打つ時アッチアッチ、コッチコッチといってごまかし、あっちは打てるか、こっちは打てるかといって迷わせた上に、勝つと王様の鼻につばをつけたり、勝ったからと言って馬乗りになり、王様に早く歩けと言ったりした。ある時、負けた方が木に登って蝉のまねをすることになり、王様が木に登ってだきつくとぺーくは竿に鳥餅ををつけて持ってきて王様の尻をつついて弱らせた。ペークが負けて蝉の真似をする番になり、王様が竿に鳥餅をつけて持って来て下からつつこうとすると、ペークは竿の届かない高い所に登り、木の上から小便をして王様を困らせた。

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