沖縄伝承話データベース

花城康福さんの語り

仏壇の下(共通語)

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【語りの梗概】

大体昔の娘は、どこにも出ないから男を知らんかったですよ。それで、また恋も知らん男が妻をひろって来たんですが、どうもうまく行かないですね。昔はスクブー、ナカメー、ウイザー、スムヌクチャ、ナカメーヌクチャってあったよ。今は、一番座、二番座とか、台所って言うでしょう。それで、仏壇の下には戸棚があるんですよ。そこには証文箱や家の鍵なんか重要な物を入れておくんですよ。誰が見ても証文箱は本当言うと昔の文化財として残せるほどのもので、この箱の蓋をはずしたらすぐ分かるように縄でくびって開けることできないようにしていましたよ。だから、子どもなんかは、「そこに寄せつけるな」と言っていたんです。これも笑い話で、だから、恋も知らん男が妻ひろってから、愛も分からんから、仕方がないので、その仏壇の下の戸棚に入れて、二人がくっつくようにしたわけさ。

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