沖縄伝承話データベース

南風原千代さんの語り

はしかの神(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

(旅の人が)「臼を貸してくれ」と言ったので、この家はあるけど「旅の者には貸せない」と言って貸してくれなかった。「そうか」とその人は帰った。この人は神様であったが、その家の人は分からなかった。今度は隣の家へ行って「貸してくれ」と言うと、「上等な臼ではないけど、それでもよかったら使ってください」と貸してくれた。するとその神様が、「実は私達は普通の人ではありません。明日からこの島にはしかを流行らせるので、あなた達一門はにんにくを七つずつ首に掛けておきなさい。そうしたらあなた達の一門だと分かるから。貸してくれなっかった一門から先にはしかにするから」と言った。やっぱりこの神様の言ったとおり、貸してくれなかった一門からはしかになって全滅した。そして貸して、にんにくを首から掛けていた一門は助かった。

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