沖縄伝承話データベース

南風原千代さんの語り

キジムナーの魚とり 報復(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

ユーアーグスクという所があり、そこにウスクの木があった。そこからキジムナーが出てきて粟国の人と友達になった。粟国の人は、毎日キジムナーにおんぶされ、海に連れて行ってもらった。キジムナーは魚を取ると左目だけをとって食べていた。あまり毎日連れて行かれるので、これでは自分の身体がもたないから、どうにかして手を切らなければいけないと思い、(キジムナーに)「お前は妻や子供はいるのか」ときいた。「いるよ」と答えたので、「どこにいるのか」ときくと、「あの大きい洞窟の木にいるよ」と言う。これはどうにかしよう、と思い、そこを燃やした。するとそのキジムナーの妻や子供は死んでしまった。きじむなーが海から戻って来て、「私の妻や子供はいなくなった」と言うので、「お前はどこにいたのだ」ときくと、「ここにいた」と言う。「私はあまり力が強くて、間違ってここに火を付けてしまったのだ」と言うと、「お前にそんなことされてたまるか」と言ってキジムナーは粟国のその人の家に行って火を付け、全滅させた。

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