※Flash Playerがインストールされていないと、正しく再生できない場合があります。
【語りの梗概】
首里城の使いの者が農民から税金を取りに来たが、親たちは家にいなくて、八つくらいなる子どもが留守番をしていた。「おまえのスー(お父さん)は、どこに行ったか」と言ったら、「夜の目を取りに行った」と言う。夜の目とはなんなのか、首里からの使いの者たちにはわからない。その松川童は、「税金を取らないなら教えるが、私はただでは教えない」と言った。また、「アンマー(お母さん)はどこに行ったか」と聞いたから、「冬青草、夏立ち枯れを刈りに」と答えた。それもわからないわけだよ。今度は、松川童は知恵があるので、「金をくれたら教える。」と言って、「夜の目というのは、とぼしのことだよ」言った。また、「夏立ち枯れとは、何か」と言ったから、「それは、冬は青いが夏になると枯れる〔麦〕を刈りに行っている。」と教え、税金を免れ、使いの者たちは税金が取れなかった。親たちが帰って来て、松川童は、「こんなだったよう」と話し、(両親は)「おまえ、よくやったな」と喜んだって。