※Flash Playerがインストールされていないと、正しく再生できない場合があります。
【語りの梗概】
その男は、家が貧乏だったので、他人の家に売られた。売られた男は、雇われた先で、昼は畑を耕し、夜もこっそりと働いた。夜、畑で仕事をしていると魔物が来て、「おまえは生きている者か死んでいる者か」と聞いた。男は、「死んだ者だ」と答えた。「手を出せ」と言ったので、カズラをだし、「頭を出せ」と言ったので、クバガサ(枇榔で作った笠)を出して難を逃れた。大みそかに家に帰ったが、また売られ、七回も売られて、終には主人から畑をもらった。その畑を「七掘り畑」という。