沖縄伝承話データベース

宜野座三郎さんの語り

モーイ親方(しまくとぅば)

※Flash Playerがインストールされていないと、正しく再生できない場合があります。

【語りの梗概】

モーイの父親は城勤めをしている人だった。モーイが幼い頃親たちが公儀で吟味して帰ってこられたとき、モーイが今日の吟味は何だったのかと聞いた。すると、龍碑の所で小便や糞をするものは300貫の罰金ということになったという。モーイはそんなことは300貫払いさえすれば小便をしてもいいことになるんじゃないかと、文句をいう。その後、親に雄鶏の卵を持ってこい、灰縄をなってこいという問題が城の殿様からあった。親はどうしたものかと悩んでいたが、モーイはそんなことくらい私が答えてくるという。親はおまえにできるわけがないといった。昔は年寄は岩の下に捨てられたそうだ。そこでモーイは底の年寄に灰縄の話をすると、「これくらいもわからないのか、藁を持ってきなさい、なって持たすからそれを燃やしなさい」と言った。その通りにできた。また、雄鶏の卵はもってきたかと言われたので、「私の父は産気づいたので、代わりに私が来ました」と言った。「男が産気づいくことがあるか」と言ったので、「それじゃどうして、雄鶏の卵を持ってこいというのか」とやりこめた。

>>  宜野座三郎さん TOP