沖縄伝承話データベース

宜野座三郎さんの語り

勝連バーマ 十日月カネモチ(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

勝連から首里城へ村中の人が作業に行った。勝連バーマは遅くなってから、行ったので、どうして今頃くるかと叱られた。勝連バーマは理屈者だったので、そんなに遅くなっているというのなら、勝連の作業員は十日月が上がるまでさせなさい、と言って許された。そしたら、昼食を食べたら、月が上がっていた。それで、上の人たちはまた、こいつにしてやられたと後悔した。

また、鉄を集める勝負があった。勝連バーマは、勝連は金持ちだと言っていた。「それで、いくら持ってくるのか」と言われたので、鉄(カニ)だったら、いくらでもあるといって、鉄クズや何もかも馬に乗せて持っていった。それで、公議の人々もこいつにはしてやられていると言って、我をはらなくなった。

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