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【語りの梗概】
夫婦がいて、妻は子どもを生んだわけ。子どもが生まれてから、夫は子どもの成長にあわせて、子どもの頭を計ったりして、一向に妻にしかけようとしない。子どもを生んで長いことになるが、まったくしかけない。妻は、「めずらしいな、子どもを生んでからまったく触りもしない、どういうことなのか」と不思議に思っていた。それで、隣にお婆さんがいたって、その妻はお婆さんに、「子どももこんなに大きくなっているが、子どもを生んで以来まったく触りもしない、どうしたらいいですか」と相談したら、「そうか。それなら、私が教えてあげよう」と言って、そのお婆さんは、「夫がいるときに粟ご飯を炊き、お箸を立ててかき混ぜられるくらいのアチビー(柔らかいご飯)を炊いてから、私を呼びなさい」と言った。そうして、そのお婆さんは夫を前にして、粟ご飯の真ん中にお箸を立て、一回転させて引き抜いた。「子どもを生んだ陰部が締まっていくようだこの粟飯は。子どもを生んだ陰部が引き締まるようだ」とお婆さんが言った。また、お箸を立てて回しては引き抜いて、「ほら、子どもを生んだ陰部が引き締まっていくようだ」と何度も言ったりした。そしたら、夫はそれをのぞき込んで、その夜からはとてもがんばったって。ハーメーの教えで。そんなこともあったって、昔の人は。