沖縄伝承話データベース

玉代勢百豊さんの語り

潮吹臼(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

あるところに非常に心が優しい弟とちょっと心の良くない兄の兄弟二人がいた。そこへ神様が来て、弟に臼をあげた。そしてこの臼を左へ回したら欲しいものは何でも出てくるから、何か欲しいものがあれば左へ回しなさいと教えられた。米が欲しければ米が出てくる。お金が欲しければお金が出てくる。兄がそれを見ていて、「是非私にも貸してくれ。でなければ私に是非くれ。」と頼んだけれど弟はくれない。兄は臼を盗んで船に乗せてどこかへ逃げていった。逃げていって船の上で回してみたら、塩がどんどんどんどん出て来た。塩が出て来て止まらない。そしてその船は沈んでしまった。暴風になると、海がごおんごおんとなっているのはそのせいである。その臼が回っている音である。

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