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【語りの梗概】
昔、北谷間切に道で会っても口もきかないくらいの仲の悪い兄弟がいた。弟には親友がいた。弟は屋良漏池の側に畑があったが荒されてばかりいた。今日こそはやっつけようと見張っていると、麦を刈っている者がいる。なぐりかかると、その者は死んでしまう。それで普段、親兄弟より仲の良い友人の処に行って、いっしょに片付けるように言う。しかし友人は人殺しの手伝いをするわけにはいかないと断る。弟は大変困り仲の悪い兄に相談しに行く。兄はいっしょに死体を片付けに行ってくれる。すると、その死体はウナギであった。その後からは、指はどこに折れるのか、指は折れない。前に折れるものだ。兄弟の仲が悪いということは指が後に折れるようなものだ。兄弟は仲良くするもんだ、といって非常に仲良くなったということだ。