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【語りの梗概】
長者の大主というのはどこにもなく、ただここだけにある。とても長く生きている年寄りというわけで百二十歳になる。「我が歳や百二十なゆん 今日やうじゃ出じぃてぃ 孫子ぬ来に踊ちょーぎんゆ見サマンユサビラ」。それで孫も子も連れてはじめは孫達にカザリフウ踊らせて、それから筑登之がアギチクテェンして、その後は親雲上がクドゥチベーして、これで終わるわけ。昔は六人王子メーといって、このカザリフウに出る孫達をやめろとも言えない。ヤマナカミの爺さんもこうなって誰にも止めなさいというのも難しいが、孫や子も栄えているから十人でも二十人でも手当たりはよく道理にあたるのではないかと、私が聞いたら、それはあなたの言う通りかもしれないといって、九名出してカザリフウさせて長者の大主をしたから、みんなに褒められた。