沖縄伝承話データベース

城間亀助さんの語り

熱田の島根殿(しまくとぅば)

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【語りの梗概】

ここは、昔は島根殿って言っていたよ。このシナ事変が始まってから、これを作り直すことになったら、東小橋川の嫡子で、医者しておる人が、「御嶽だったら出来るが、殿だったら出来ない。」って強く申し出たよ。「殿と御嶽と、どうやって見分けがつくか。」「御嶽であったら香炉が置かれておる。また、殿であったら火ヌ神が置かれている。」ってなったから、その拝所を見たら、「あっ、香炉があるから、火ヌ神じゃないよ。ここは御嶽じゃないか。」と言って、作り直そうと思っていたら、「これは御嶽だったらなんの神様か。これが分からない限り、許可はできないよ。」って、この先生が調べたら、下立ぬ神って言うから、これを作ることになった。これは、私が兵隊に行ってから作られ始めて、私が帰って来たらもう仕上がりまじかであったよ。そうして、仕上がったときには祝宴を催したね。そのときは、私も舞台に立って、たいへん頑張って踊ったから、これだけはもう覚えているよ。

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